仕事には必ず理想と現実とのギャップがある

理想と現実は違うもの

人は誰でも理想を持っています。特に仕事は、こういう仕事をやりたい、こんな企画をやりたいと理想を持って働きます。理想を持つ事でモチベーションも上がり、仕事に対しても熱意が出てきます。しかし、理想や熱意で仕事をしていても、必ず会社の方針やクライアントの意向などで矛盾が生まれ、理想と現実のギャップに悩む事になります。その時に、いままでのモチベーションを維持する事ができなくなり、仕事に対しての熱意がなくなる場合があります。では、理想と現実のギャップにはどのような事があるのか紹介します。

妥協を求められる

仕事は時間をかけるほど質の高いものができるとは限りませんが、ある程度時間をかける事で自分で納得がいく理想のものを作る事はできます。しかし、現実は締め切りがあり、その仕事だけをする訳にはいきません。会社は、短い時間で効率化を進め、コスト削減をしながらどれだけ質の良い物を作るかを求めています。それは、現場で働く人にしわ寄せが来るため、限られた時間と予算内で求められる仕事をこなす事になります。それでも、自分が満足するものを作る事ができると良いのですが、ほとんどが妥協した仕上げで仕事を終えなければいけません。その結果、ひとつの作業が終わるとすぐ次の仕事という流れができあがり、自分の理想としている仕事から離れていきます。

自分の理想と相手の理想のギャップ

1つの仕事に対しすべて1人で完結する事はありません。必ず多くの人が関わり、それぞれの役割分担で作業をする、共同で作業するなどが多いです。1人で作業するのなら、全てに自分の理想を追い求めて作業する事ができますが、多くの人が関わるとその人の考えや理想が入り自分が思っている物を作る事ができなくなります。また、自分の理想に近い物を作れたとしても、他の人からの評価が悪い場合もあります。自分と評価する人との感性が違うので、相手の理想に合わせなければいけません。どんなに自分が理想を追い求めていても、このようなギャップを埋める事はとても難しいです。

正解がない仕事

営業職はどんなに自分が努力したとしても、成約に結びつけるには相手があっての事です。営業職には、このようにすれば必ず結果が出るというマニュアルや黄金則はありません。もちろん、結果を出すためのマニュアルのようなものはあるのですが、それがすべてに通用するとは限りません。時の運による事も多くあります。それは広告業界や芸能に関わる人の努力が必ず結果に結びつかないのと同じです。努力と結果が結びつかない現実は理想を求める際の1番大きなギャップと言えます。